2015年 05月 15日
奇跡の残留@日本大学 |
どうも、元主将のH口です。T橋君からバトンを渡されていたことをすっかり忘れており、投稿が遅れてしまいました…。
棋跡のネタがないなーなどと一瞬考えたりもしましたが、大嘘ですね。大きな出来事(事件)が起きたばかりでした。先週終わったばかりの春季団体戦です。結果を見れば、ぎりぎりの残留というA級常連校とは思えない失態と言いたいところなのですが、ただ残留を決めただけでなく壮大な残留ドラマ?がありました。この感動?を団体戦に参加してない方と少しでも共有できたらと思うので、2015年度春季団体戦について書きたいと思います。
初日 VS法政戦1-6、VS立教戦2-5
初日の千葉大は非常にフレッシュなメンバーだったのではないでしょうか。他大が○○で勝ち星を稼ぐ中、千葉大は4年生が1人も参加していないというあまり考えられない状況です。本来なら私が出場しているはずだったのですが、金曜あたりから某病気にかかってしまい、体調が悪くて行けませんでした…。法政と立教は強いと聞いていたので、メーリスでこの結果を聞いたとき、そこまで落胆はしませんでした。
二日目 VS理科大戦2-5、 VS慶應戦3-4、 VS筑波戦4-3
二日目にはなんとか体調を回復させてフル出場することができました。理科大が強いというのは言わずもがなで、私も中飛車左穴熊の出だしから必敗を必勝にするという綱渡りの将棋でした(笑)。私の対局が終わったときに誰かが1-6と言っていたのでアカンと思いましたが、1年のW木君がまだ戦っており、無事に勝利を収めてくれました。とはいえ、ここまでチームは怒涛の3連敗で降級まっしぐら。慶應戦でなんとか、流れを断ち切りたいと考えていました。対局開始してから1時間30分経過時点で3-3で残すところ、あと1局というところで、我らが次期主将Y本君。しかし、勝筋があったものの時間に追われて寄せを間違えてしまいました。うーん、もったいない。個人的に、対局前は0-7もあると思っていただけに大健闘でした。そして、大事な大事な筑波戦。ここで負けてしまうと、最終日に2連勝しなくてはいけないというきつい縛りに陥るため、必ず勝つ必要がありました。ここで、秘密兵器の幹事さん登場。関東大学将棋の内情、情報ともにデータバンク的な役割を果たすものの、千葉大学として団体戦にはほとんど参加しない異質な存在(笑)。彼の活躍、次期主将、O井君の勝ちがうまく噛み合い、4-3勝利。おそらく、彼の勝利が勝ちと噛み合うのは初めての出来事。負けるとほぼ降級なだけに筑波戦の勝利は、残留へ向けて精神的にかなり楽にさせてくれるものとなりました。このあと、当然なように神楽坂を上りきったところの格安焼肉屋でミニ打ち上げ。飯田橋での打ち上げの定番になりました。
三日目 VS駒澤戦4-3
私に棋跡を回してくれたT橋君が参加でき、現在の千葉大のベストメンバーで臨みました。残り一局を残して4-2と勝ちを決めていたのですが、勝ち数が残留に関わってきそうだったのでこれも拾っておきたかった。結果は、A吉の負け。優勢だっただけにひっくり返されたのは惜しいです。ただ、この時の一勝が後に大きく影響することは、誰も想像できませんでした。
VS神奈川戦???
あえて、最初には勝敗を書きません。あとに出てきます。この時点で、降級争い(泣)をしていたのは、順位順に千葉大(2:16)、駒澤大(2:16)、神大(1:15)の3校で、カッコ内の数字は順に、勝ち点:勝数。各大学の最終局は次の通り。千葉大ー神大、駒澤大ー法政大。法政大は圧倒的に強くてここまで全勝だったため、駒澤はそこまで勝数は望めない。一方、神大は勝ち点が唯一の1点で勝数も他の2大学と比べて1勝少ないうえ勢いもなかったはず…でした。神大のこの勝点1を上げた大学が問題で、そこは昇級争いをしていた理科大でした。昇級争いをしている理科大は1勝も惜しいはずなので、育成オーダーで来るはずもない→ベストメンバーでやって神大に敗れる…。今日の神大どれだけ強いの?という話で昼食休憩はもちきり。さらに、最終日の神大のオーダーを確認しておらず、強い人がきているのかそれとも既存のメンバーが頑張って勝ったのかがわからず、オーダーが組みにくいという状況に。ここで、千葉大の残留条件を確認。千葉大は幸いなことに、他の2校よりも順位が上なため、勝ち点勝数ともに同点であれば、順位で勝ち。この最低ラインの状況に持ち込むためには、駒澤と同じかそれ以上の勝ち数をあげる。かつ、神大に3-4以上の成績を収める。前者の条件は、駒澤の相手が法政ということもあり、それほど難しいことではない…。後者の条件が問題で、理科大が3-4の相手に3-4以上の成績を上げられるかという問題です。千葉大は、理科大に2-5で完敗しており、その理科大を負かした今日の神大には3-4なんて無理なんじゃないかという…。どうやら二日目までの神大の情報を整理すると○辺氏が強いらしく、しかも中飛車相手には超速を使うらしい。私と当たりそうだったので、主将のにゃんに当たらないよう要望を。私は、超速と丸山ワクチンと一直線穴熊が大の苦手で、丸山ワクチンに至っては2割も勝ってない。ここで、A吉OUT、S水INという決断が下されました。S水君が2戦連続で外されており、本人の強い希望もありました。いざ、オーダー交換。私の名前から視線を右にずらしていくとそこには、あの氏の名前はなく別の名前が。代わりに主将が当たっていました(南無)。いざ、対局開始。私もかなりの早指でしたが、となりのT橋君はさらに早くて振り穴対居飛穴の戦型に。振り穴の理想形から大駒を切りまくって、相手陣地にぺちぺち打ち付け、勝勢に。ここで1勝は確保。私の方も時間の優位が大きく、相手のミスも出て早々に2勝を決めました。これで、5人で誰か一人勝てば残留という本来なら楽な展開にも関わらず、次々に千葉大側の頭が下がり、2-4。対局が終わったT橋君が大将席を見に行ったところ、どうやらだめらしい。降級して次に昇級できるのかなどと、考えていたら、大将席の対局の形勢がおかしくなり始めたらしい。ワンチャンあるかもという雰囲気に一転し、これでS水勝ったらヒーローだななどと話していたら、相手が次々にミスをしたらしく辛くも逆転勝ち!! 3-4で神大に敗れたものの、順位で勝ちという謎展開。駒澤の方も結果が出そろい、駒澤も3-4.強豪の1人を破ったらしく、あと一人勝っていたら、駒澤が残留していた。降級争いをした3校の成績は3校とも勝ち点2勝数19。千葉大が順位で上なため、千葉大が残留。ほんとうに漫画のような展開になり、近年まれに見る残留劇?だったと思います。勝数も残留に絡んできたため、無駄な勝ちは1つもないというデッドヒートとなりました。もともと、無駄な勝ちなんてありませんが…。これで、千葉大はB1級残留。主将の1勝も貴重だったのであまり言えませんが、もう少し勝ってほしかったなと。Y本君とO井君は3-4、途中出場のT橋君は2-0で健闘してくれました。
なんだか、団体戦観戦記みたいになってしまいました(笑)。これに図面載せて解説載せれば、はい出来上がりとしたいところです。団体戦は主将の担当なのでにゃんに任せますが。
今の千葉大には、いわゆるエースが不在で勝ち計算できる人がいないので苦しい団体戦になってしまいました。必ず勝ち越せる人がB1級なら最低2人は欲しいです。今回の成績を見ると、次期主将とO井君とT橋君がこのポジションになれるのではないかと思います。今回、団体戦にあまり出れなかった人も他の人とそんなに棋力の違いがあるわけではないので、定跡と詰将棋を頑張ればレギュラーになれます。頑張って次は二日目時点で残留確定を目指しましょう(笑)。
長ったらしい文となりましたが、次のS久間君に回したいと思います。
棋跡のネタがないなーなどと一瞬考えたりもしましたが、大嘘ですね。大きな出来事(事件)が起きたばかりでした。先週終わったばかりの春季団体戦です。結果を見れば、ぎりぎりの残留というA級常連校とは思えない失態と言いたいところなのですが、ただ残留を決めただけでなく壮大な残留ドラマ?がありました。この感動?を団体戦に参加してない方と少しでも共有できたらと思うので、2015年度春季団体戦について書きたいと思います。
初日 VS法政戦1-6、VS立教戦2-5
初日の千葉大は非常にフレッシュなメンバーだったのではないでしょうか。他大が○○で勝ち星を稼ぐ中、千葉大は4年生が1人も参加していないというあまり考えられない状況です。本来なら私が出場しているはずだったのですが、金曜あたりから某病気にかかってしまい、体調が悪くて行けませんでした…。法政と立教は強いと聞いていたので、メーリスでこの結果を聞いたとき、そこまで落胆はしませんでした。
二日目 VS理科大戦2-5、 VS慶應戦3-4、 VS筑波戦4-3
二日目にはなんとか体調を回復させてフル出場することができました。理科大が強いというのは言わずもがなで、私も中飛車左穴熊の出だしから必敗を必勝にするという綱渡りの将棋でした(笑)。私の対局が終わったときに誰かが1-6と言っていたのでアカンと思いましたが、1年のW木君がまだ戦っており、無事に勝利を収めてくれました。とはいえ、ここまでチームは怒涛の3連敗で降級まっしぐら。慶應戦でなんとか、流れを断ち切りたいと考えていました。対局開始してから1時間30分経過時点で3-3で残すところ、あと1局というところで、我らが次期主将Y本君。しかし、勝筋があったものの時間に追われて寄せを間違えてしまいました。うーん、もったいない。個人的に、対局前は0-7もあると思っていただけに大健闘でした。そして、大事な大事な筑波戦。ここで負けてしまうと、最終日に2連勝しなくてはいけないというきつい縛りに陥るため、必ず勝つ必要がありました。ここで、秘密兵器の幹事さん登場。関東大学将棋の内情、情報ともにデータバンク的な役割を果たすものの、千葉大学として団体戦にはほとんど参加しない異質な存在(笑)。彼の活躍、次期主将、O井君の勝ちがうまく噛み合い、4-3勝利。おそらく、彼の勝利が勝ちと噛み合うのは初めての出来事。負けるとほぼ降級なだけに筑波戦の勝利は、残留へ向けて精神的にかなり楽にさせてくれるものとなりました。このあと、当然なように神楽坂を上りきったところの格安焼肉屋でミニ打ち上げ。飯田橋での打ち上げの定番になりました。
三日目 VS駒澤戦4-3
私に棋跡を回してくれたT橋君が参加でき、現在の千葉大のベストメンバーで臨みました。残り一局を残して4-2と勝ちを決めていたのですが、勝ち数が残留に関わってきそうだったのでこれも拾っておきたかった。結果は、A吉の負け。優勢だっただけにひっくり返されたのは惜しいです。ただ、この時の一勝が後に大きく影響することは、誰も想像できませんでした。
VS神奈川戦???
あえて、最初には勝敗を書きません。あとに出てきます。この時点で、降級争い(泣)をしていたのは、順位順に千葉大(2:16)、駒澤大(2:16)、神大(1:15)の3校で、カッコ内の数字は順に、勝ち点:勝数。各大学の最終局は次の通り。千葉大ー神大、駒澤大ー法政大。法政大は圧倒的に強くてここまで全勝だったため、駒澤はそこまで勝数は望めない。一方、神大は勝ち点が唯一の1点で勝数も他の2大学と比べて1勝少ないうえ勢いもなかったはず…でした。神大のこの勝点1を上げた大学が問題で、そこは昇級争いをしていた理科大でした。昇級争いをしている理科大は1勝も惜しいはずなので、育成オーダーで来るはずもない→ベストメンバーでやって神大に敗れる…。今日の神大どれだけ強いの?という話で昼食休憩はもちきり。さらに、最終日の神大のオーダーを確認しておらず、強い人がきているのかそれとも既存のメンバーが頑張って勝ったのかがわからず、オーダーが組みにくいという状況に。ここで、千葉大の残留条件を確認。千葉大は幸いなことに、他の2校よりも順位が上なため、勝ち点勝数ともに同点であれば、順位で勝ち。この最低ラインの状況に持ち込むためには、駒澤と同じかそれ以上の勝ち数をあげる。かつ、神大に3-4以上の成績を収める。前者の条件は、駒澤の相手が法政ということもあり、それほど難しいことではない…。後者の条件が問題で、理科大が3-4の相手に3-4以上の成績を上げられるかという問題です。千葉大は、理科大に2-5で完敗しており、その理科大を負かした今日の神大には3-4なんて無理なんじゃないかという…。どうやら二日目までの神大の情報を整理すると○辺氏が強いらしく、しかも中飛車相手には超速を使うらしい。私と当たりそうだったので、主将のにゃんに当たらないよう要望を。私は、超速と丸山ワクチンと一直線穴熊が大の苦手で、丸山ワクチンに至っては2割も勝ってない。ここで、A吉OUT、S水INという決断が下されました。S水君が2戦連続で外されており、本人の強い希望もありました。いざ、オーダー交換。私の名前から視線を右にずらしていくとそこには、あの氏の名前はなく別の名前が。代わりに主将が当たっていました(南無)。いざ、対局開始。私もかなりの早指でしたが、となりのT橋君はさらに早くて振り穴対居飛穴の戦型に。振り穴の理想形から大駒を切りまくって、相手陣地にぺちぺち打ち付け、勝勢に。ここで1勝は確保。私の方も時間の優位が大きく、相手のミスも出て早々に2勝を決めました。これで、5人で誰か一人勝てば残留という本来なら楽な展開にも関わらず、次々に千葉大側の頭が下がり、2-4。対局が終わったT橋君が大将席を見に行ったところ、どうやらだめらしい。降級して次に昇級できるのかなどと、考えていたら、大将席の対局の形勢がおかしくなり始めたらしい。ワンチャンあるかもという雰囲気に一転し、これでS水勝ったらヒーローだななどと話していたら、相手が次々にミスをしたらしく辛くも逆転勝ち!! 3-4で神大に敗れたものの、順位で勝ちという謎展開。駒澤の方も結果が出そろい、駒澤も3-4.強豪の1人を破ったらしく、あと一人勝っていたら、駒澤が残留していた。降級争いをした3校の成績は3校とも勝ち点2勝数19。千葉大が順位で上なため、千葉大が残留。ほんとうに漫画のような展開になり、近年まれに見る残留劇?だったと思います。勝数も残留に絡んできたため、無駄な勝ちは1つもないというデッドヒートとなりました。もともと、無駄な勝ちなんてありませんが…。これで、千葉大はB1級残留。主将の1勝も貴重だったのであまり言えませんが、もう少し勝ってほしかったなと。Y本君とO井君は3-4、途中出場のT橋君は2-0で健闘してくれました。
なんだか、団体戦観戦記みたいになってしまいました(笑)。これに図面載せて解説載せれば、はい出来上がりとしたいところです。団体戦は主将の担当なのでにゃんに任せますが。
今の千葉大には、いわゆるエースが不在で勝ち計算できる人がいないので苦しい団体戦になってしまいました。必ず勝ち越せる人がB1級なら最低2人は欲しいです。今回の成績を見ると、次期主将とO井君とT橋君がこのポジションになれるのではないかと思います。今回、団体戦にあまり出れなかった人も他の人とそんなに棋力の違いがあるわけではないので、定跡と詰将棋を頑張ればレギュラーになれます。頑張って次は二日目時点で残留確定を目指しましょう(笑)。
長ったらしい文となりましたが、次のS久間君に回したいと思います。
by chiba_univ_shogi
| 2015-05-15 22:15
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